次男は幼稚園に入園する前から、何度も小児科で発達を診てもらっていましたが、
その時から「社会性が未発達」と言われていました。
社会性が未発達って、具体的にどういうことなんだろう。
自分の欲求、社会の要求
次男は指示をきかない子でした。
例えば、座ってと言っても座らずどこかに行こうとする。
もしくは椅子をクルクル回したり、倒そうとしたり、椅子の上に寝そべったり。
遊ぶのは終わりと言っても遊び続けるし、無理に従わせようとすると大騒ぎになります。
一事が万事、この調子。
医師によると、それは「社会性が未発達だから」。
社会性というのは、自分の欲求よりも社会の欲求を優先すること、です。
例えば、遊んでいる時に「もう遊ぶ時間は終わりです、片付けよう」と言われたとします。
「自分」はもっと遊びたいと思っているけれど、「先生や親」が片付けようと言っている。
この時に「自分」の欲求を抑えて「先生や親(という社会)」の要求を優先することが、
社会性が発達しているということです。
先生や親の言うことをきく、社会のルールを守れるというのが、社会性の発達です。
次男はまだ、社会よりも自分の欲求を優先しているということ。
つまり、赤ちゃんのようだということでした。
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社会性の発達を促す
発達障害の特徴の一つに、社会性とコミュニケーション能力の問題があります。
小さい頃はこういう「他者の指示をきく」というところからも、問題がでてくるんだなと思いました。
医師によると、社会性はたくさんの経験をさせることで成長させることができる、とのことでした。
当時はまだ次男は発達障害とは言われておらず、軽度発達遅滞と診断されていました。
成長が遅めなので、たくさんの経験をさせて、ゆっくりと育ててあげてください、と言われました。
我が家ではそれ以来、いろんな所へ連れていき、またたくさんの経験をさせました。
と言っても、ちょっとだけ遠い公園に行ってみるとか、鮮魚がたくさん泳いでいる魚市場を見に行くとか。
自治体が運営している大きな公園や野外活動センターのようなところで、うどん作りをしたり、
鳥の巣箱を設置したり、流しそうめんをしたり。
工場見学やスポーツの無料体験など、お金がかからないことばかりでしたけどね。
社会の一員として生活できるように
次男は今でも、「察すること」や「空気を読むこと」は苦手です。
それでも苦手なりに、どう行動すればいいのか、周りを見ることができるようになりました。
発達障害であっても社会に対応できるように、たくさんの経験を通して、行動の仕方を学ぶことが
できると思います。
焦らず、気長に、ゆっくりと。
目標は、一人で生きていける大人、ですから。

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