デメリットはある?
療育手帳を取得するかどうか、迷っている保護者の方も多いと思います。
メリットやデメリットについて、感じたことを書いてみようと思います。
精神的なショック
一番大きなデメリットは、精神的なショックでしょうか。
名前は「療育手帳」ですが「知的障害がある人の障害者手帳」ですから。
いわれのない差別を受けたりはしないだろうか、と心配もしました。
私は、特別支援学校に入学する時に必要になる手帳、と割り切ることにしました。
手帳自体は、日常生活で必要になる事はまずありません。
誰にも言わなくてもいいし、小学生のうちに取得しましたが、小学校の先生には
取得したことを伝えずに卒業し、また、中学にも伝えることなく入学しました。
公立中学の特別支援学級でしたが、2年の3学期に特別支援学校の学校説明会に行く時に、
担任の先生に療育手帳が必要だと言われて、初めて持っていることを明かしました。
結局、高校は私立の普通高校に進学しましたが、高校にも伝えることなく卒業しました。
現在も家族以外はほとんど知る人はいません。
![]() | こんなとき、どうする?発達障害のある子への支援 中学校以降 (特別支援教育をすすめる本) 新品価格 |

更新が面倒くさい
自治体によって違いがあるのですが、更新が2年~5年ごとにあります。
私がいる自治体は5年でした。
次回更新がいつなのか手帳に記載されていて、更新の3カ月程度前になると
更新の案内が送られてきます。
手続きは、更新の申請書、受付票、児童現況届の提出。
それともう1枚、医師による「証明書(療育手帳申請用)」が必要でした。
この、医師による証明書を出してもらうのに、バタバタしました。
これについては、また別の記事に詳しく書こうと思います。
各種届を市役所に提出後、2~4カ月後に新規申請時と同じく、児童相談所や
こども家庭センターなどに発達診断を受けに行くことになります。
これがまた、面倒くさい・・・
2年ごとだと本当に大変だと思います。
そして、メリットは?
支援を受ける資格
特別支援学校への受験資格ができます。
中学校までは特別支援学級があり、学習面・学校生活面などで配慮をしてもらえますが、
高校になるとそれはありません。
現在、高校でも特別支援学級を、という流れになってきていますが、今のところは
まだ追いついていないのが現状です。
普通高校、商工などの実業高校、高等専修学校、通信制高校、定時制高校などで、
特別支援学校だけが療育手帳が必要です。
様々な割引などのサービス
いろんな施設で療育手帳を提示することで、駐車料金が割引になったり、
入場料が割引や無料になったりします。
それぞれのHPや施設に問い合わせると良いでしょう。
取得したときは「そういうことに使いたくないな」と思っていたのですが、
医師に「できるだけたくさんのいろんな体験をさせてあげてください」と言われていたので、
美術館や博物館、歴史展示場などに連れていくのに利用させてもらいました。
本物を見た!という体験は、学校での勉強にも役立ちました。
本で見るだけよりも、記憶に残ると思います。
![]() | ぶらぶら美術・博物館 プレミアムアートブック2020-2021 (カドカワエンタメムック) 新品価格 |

療育手帳がなくても
福祉制度は療育手帳がなくても、受けられるものがたくさんあります。
特別児童扶養手当もそのひとつです。
市区町村の障害福祉担当窓口に問い合わせると詳しく教えてもらえます。

にほんブログ村
コメント